英語の授業が二つ

年が明けてから、この4月に中学生になる子には英語と数学の授業を緩やかに始めています。

今日みんな小学校で英語の授業を受けているので、アルファベットはある程度書けるし単語もいくらか知っているみたい。そこで、改めてアルファベットの確認をしながら辞書の使い方に触れるための単語しりとりゲームを。ただ、しりとりといっても語尾のアルファベットを繋げていくのは難しいので、前の人の単語の綴りにあるアルファベットのどれからか始まる単語で繋いでいくことに。続けていくと“英単語階段ゲーム”みたいな感じ。

自分の番が来る度に、
「んー…。あ、ティータイム!どうやって書くかな」
「あ!コーヒータイム!コーヒーってどう書くのかな」なんて子も。
「またタイム!どれだけ、休みたいの!」と突っ込まれたり。

発音できる単語は多いけど、綴りとなるとなかなか大変。書きたい単語が決まったら、「辞書!」。
とはいうものの、辞書を引くのも初めてなのでこれまた大変。今は電子辞書なる便利なものがあるけれど、アルファベット26文字が26進法で並んでいる辞書を使うこともまた大事。ページを行ったり来たりしながらもお目当ての単語にたどり着いていました。

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ゲームの終盤、
「じゃぁ、書いたアルファベットの数が多い方が勝ちにしようね」
「何それ!ずるい!最初に言って!」
最初はそんなこと考えていなかったんだけどね。。思い付きの一言でゲームの様相もちょっと変わってきたり。

自分の点数を英語で書いておしまい。最後までやんややんやと賑やかでした。

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日本ではアルファベットを覚える最初のきっかけがローマ字ということは多いと思うけど、中学生になって発音・綴りなど英語学習の入り口で大きな混乱をきたしているのが、このローマ字学習ではないだろうかと感じる場面に出会うことも多い。このローマ字の影響から抜けるには英語と触れ合う時間がある程度必要で、この“ある程度”が中学生の間に埋まらない子も少なくない。そうなると、英単語をローマ字表記を頼りに書こうとするまま中学卒業…なんてことも目にするようになる。

ローマ字学習はそれはそれで一つの単元であるかもしれないけれど、上述の様なことを避けるためには、これが子どもたちにとっては後々の英語学習に繋がっていくという長期的展望は不可欠。これはローマ字→英語に限ったことではなくて、算数→数学など他の分野に関しても同じ。例えば、計算問題を正答のためだけにトレーニングの様に解かせるということは、その教え方によってはむしろ悪影響にすらなりうるということ。目の前にいる子どもにとって、自分が今教えていることがこれからどういう展開をしていくのかという展望を持ち続けることは、学年や上級学校という区切りのある学校制度の中で教員が持ち続けることは難しいのかもと思う面もあるけれど、それはやっぱり大人の都合でしかないと思う。

そういうところから距離を置ける立場で教えることができるぼくとしては、「あ、これって昔やった○○と同じこと?」なんていう場面が生まれることこそが授業の楽しさの一つだと思っています。

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大きい子の英語は現在完了に入りました。英語の表現の中で日本語とは違うものの一つといっていい現在完了。それまでの過去、未来の表現とは違って、言葉で説明にしても「???」とイマイチ腑に落ちないという感じになることもしばしば。

そこで、まずは簡単に現在完了の説明をした後に、歌詞を渡して「この曲を聴いてみよう!」と。Phil Lynott の『old town』という曲です。

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一言で言ってしまうと失恋ソング。

Romance has broken down.

となり、

This boy is crack’in up.
This boy has broken down.

と、サビに続く…。

「break down したのは過去だよね。で、今は?」
「今も、でしょ?これ、ひどいよー」

“crack up”という歌詞にも注目して一緒に辞書で引く。crack「ヒビが入る」という意味があるけど、crack upで「大笑いする」という口語表現も。

「大笑いしてるって、悲しすぎる…」

こんな風に歌詞を一緒に読みながらだったけど、第一の目的だった現在完了の持つ雰囲気も感じられたかな?素敵な歌が響いた英語の授業でした。