単位量の分野に入っています。
まずは、電車の込み具合を比べるところから。車両編成の異なる電車に、異なる乗車人数。どの電車が一番混んでいるかな…という導入からだけど、
「沖縄、電車ないからね…。満員電車、あれは大変なんだよ…」
通勤通学に使っていた労力はいったい何だったのだろう、という現在の生活。。。
さておき。
表から読み取れることを探し、その上でどうやって込み具合を比べるのかを考えていきます。
つぎは、収穫量。電車の時は、電車の絵をそのまま描いたけれど、徐々に抽象化して頭の中を整理できるように。
今回も、(一あたり量)×(いくつ分)=(全体の量)というかけ算の構造をベースに進んでいきます。
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ちょっと前に、那覇空港の国際線ターミナルに行ってみた。思っていたよりも簡素で狭く、大きな荷物を持った外国人観光客が、蛇行した列にずらりと並んでいた。沖縄では外国人観光客をたくさん受け入れておもてなししましょうというようなCMまで流れているけれど、国内線ターミナルの充実度に比べてあのギュウギュウ具合にはちょっと気の毒にすら思ったのでした。
沖縄では近隣諸国の人の姿を目にすることも多くなったので、〇〇人は…という話もしょっちゅう耳にするようになった。こういう言い方の時は、マナーなどに関してあまりいい意味で話題に上がることは少ない。そんな会話を助長しているのは、実際に目にしたことだけではなくてテレビなどのメディアから入ってくる情報なんだろうとは強く感じたり。こういう雰囲気が空気の様に存在してしまっている中で育つ子ども世代は、将来どのような社会を作っていくのだろうと心配にすらなります。
一つ言えるのは、空港で見たすごい人口密度の中で並んでいる姿は話題に上がるイメージとは正反対の姿でした、ということ。
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サッカーのワールドカップで印象的な選手の一人に、ドイツ代表キャプテンだったバラックがいる。サッカーのことはあまり知らないぼくが何で覚えているのかというと、当時彼が東ドイツ出身ということを知ってちょっとビックリしたからだった。ベルリンの壁が崩壊したのはぼくが小学生の時で、家ではしょっちゅう報道やドキュメンタリー番組が流れていた。その頃の情報は西ドイツは全ての面においてプラス、それに対して東ドイツはマイナスだったような気がする。一緒になったら貧しい東ドイツが西ドイツの足を引っ張るというような話まであったような。
けど、当たり前だけど東ドイツの中で日々生活している人はたくさんいたわけで、他の多くの国と同じように、実直に働き努力している人がいることも当然だった。強烈なキャプテンシーを見せたバラックもそのうちの一人で、東ドイツで優秀な教育を受け、その後ドイツを代表する中心選手に。今日となっては、ドイツ最初の女性首相で、世界に大きな影響を与えているメルケルも東ドイツで勉強を重ねていたというので、あのころの誤認識を改めて感じたりもする。
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今年はテレビを見なくなった代わりに、映画を見ることが増えた。邦画では『人間の壁』がとても良かった。洋画だと、実はスターウォーズの『ローグワン』を何回も観てしまってたり。
あと、よく観ていたのが韓国の映画。ブログでも取り上げた『ハナ 奇跡の46日』は結局DVDも買ってしまった。他にも南北をテーマにした韓国映画をいくつか見たけれど、韓国の映画で描かれる北朝鮮の人達の姿というのは、共通して実直・努力家というキャラクターだったような。一人一人の人物をフォーカスした時にこういう表現になるんだなぁと思い、韓国から見た北朝鮮に暮らす人達への視点を感じつつ、上記のドイツのことが頭をよぎったのでした。
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一人一人が国の一員であることは制度としてそうなんだけど、集団にはいろいろな人がいるのが当然で、国家という属性から十把一絡げに個人を判断ことができないことは確か。そうやって考えると、〇〇人は…という単純化された思考というのは、互いの理解からは遠く離れ、本来存在している多くの可能性を妨げる要因になってしまう。例えば、学校で英語教育の時期を早めたとしても、相手に対する姿勢も培っていかなければ(というより、子どもが本来持っている感性を歪まさなければ…かな)、本当の意味で国を超えた人・文化交流の可能性を持つ教育というものには届かないのでは、と思う。
外国人蔑視が公然と語られるようになってしまっている今日、今一度立ち止まって取り戻すべきものがたくさんあるような気がします。