久しぶりのブログ。いろんな出来事があったけれど、なかなか書く時間もなく。ちょっと一段落したので、ざっと近況報告を兼ねて。
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昨日まで教え子が二人、一週間以上沖縄に来ていた。那覇空港に到着した足でお店に寄ってくれ、夜は餃子を出そうと思っていた。
日中、宿を探しまわったりしたので、ちょっと店の座敷でゴロリンとしていたら、お客さん。二人を紹介すると、えらく気に入ってくれて、
「これは沖縄で一番良い酒だ!」と、じゃんじゃん振る舞ってくれていた。(二人とも成人してます)
「で、良い酒を飲ませているんだから、名前くらい教えなさい」
「あ、サトウです」
「サトウね…。そっちは?」
「あ、サトウです」
「なに!兄弟か!?いや!似てないぞ!!」
内地では一番多い名字でも、沖縄では圧倒的少数派。そりゃ驚くかも。。。
その後も、
「で、君は何をしているんだ?」と、二人の身の上話を聴いては、
「なに!それは、やっかいだぞ…」と、親身にアドヴァイスを、時に(大)笑いあり、そして真剣に。
「これから栄町で約束が…」と言いながら、気がついたらシャツのボタンを外しながらお話してくれていました。
「夏にもいらっしゃい。またご馳走するから、その時には電話しなさい」と言葉を残し、お店を出て行かれた。
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そのお話の横に座っていたお客さんから頂いたもの↓
とっても綺麗な造形。けど、何だかわかりますか??
何でも、これでタコを採るんだそう。これをひもに繋げて投げると、タコが貝を餌だと思ってくっついてくるとのこと。
秋になったら、お客さんの親子さんと一緒に漁場に連れて行ってもらえることに。待ち遠しい。
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翌日は、お店を休みにして、一日かけて二人を連れて南部の案内。久しぶりにひめゆりの塔にも寄った。ちょうど先日、体験者の講話は終了してしまったそう。ご高齢で継続が大変になってしまったことが理由とのこと。
改めて、時代の移り変わりの節目に生きていることを感じる。
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翌日はまたお店で晩ご飯。
お土産で持ってきてくれたボリビアの“エケコ”という縁起物の人形のおかげか、お店はまたまた忙しく。
二人はお客さんとお話。その中で、本島北部の山々の写真を見せてもらい、えらく興味を持ったらしく「登ってみたいな…」と。
ぼくも行ったことがないし、もちろん昔二人を引率して沖縄来た時に行ったこともない所。
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那覇で数泊した後、二人は北部へ移動。
お店をいつも通りに開けていたら、二人に沖縄本島の山々の写真を見せてくれたお客さん。
「二人、どうした?山に登りたいって言ってて、ちょっと気になったから」と。
“どうしてる?”とメールをして、返信を待ちながらお話。
どうやら、“本部富士”という山の写真を見せてくれていたのだけど、そのお客さんは登山口を見つけるのに
「いやー、縁がなかったのか10年かかったよ。ヤンバルではそんなことないんだけどね」とのこと。
「10年も!かなり分かりずらい場所なんですね」
そんな風に話していたら、返信。
「あ。」
「すでに登った写真がきましたよ…」
「え!なんで!!」
何でもやっぱり登山口を見つけるのに手こずり「4時間もかかりました」だそうな…。
そんな流れから、翌日は二人にヤンバルの案内をするために、那覇から本部町まで迎えに行ってくれ、一日かけて二つ山を登ってくれたそう。
あとで見せて頂いた写真は絶景!そして、それ以上に二人の表情がとてもいい。
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上に載せた写真のように、沖縄の風景には綺麗な海が入ってくる。
けど、識名園という琉球王朝の庭園からは山しか見えない。当時、中国からのお客さんに対して国土を広く見せるため、海が見えない景色を見渡せる様に作ったとのこと。なるほど…という納得と、それでもやっぱり何だか不思議な感じが入り混じる。
その識名園へは、引っ越した当初に、水場にイモリがいるらしいと聴きつけて初めて行ってきた。それはそれは可愛イモリが他の小魚やカニなどと同じ空間にいて、その姿でしばらく頭の中がいっぱいに。
後日、ホームセンターに行った時、水槽に入っているのを見て、家に連れてくることにしたのでした。
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日曜日には、お世話になっている方に声をかけてもらって、イベントのひとコマとして餃子作り体験部をしてきました。
沖縄に来てからは、小学生や就学前の子と触れ合うことが多かったけれど、この日は初めて中学生と過ごす一日。まずは元気!そして、いろんな気遣いの様子が感じられて、ほのぼのして帰ってきました。
あの年齢の子たちが持つ特有のsensitiveな雰囲気というか、他人を傷つけるためではなく研ぎ澄まされた鋭利さというかは、時間を重ねていくと、小さい時には出来た他のいろいろなことと同様に、剪定にかかって失われていってしまうのだろうか。オザキとかナガブチの兄貴とかで感じてしまうむず痒さは、失くしたそういうところをあからさまに擽るからなのだろうか。
うーん。
いや。そんなことない証明が遊びに来ているのか…と、ふと思う。
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あんなに小さいイモリだけど、やっぱり性格というのはあるみたいで。のんびりタイプや、落ち着きのないタイプや、気まぐれなタイプ…。
元気なのは良いけれど、一番気をつけなければならないのは脱走。水槽にはネットで目張りをしたりして、脱走しないように注意するのだけど、それでも脱走。イモリを飼っていて死んでしまう一番の原因だそうで、脱走してからは、室外やふろ場などの水場を目指して、途中で息絶えてしまうらしい。最初は“キムチさん”がそれで死んでしまった。
その後は、気をつけていたのだけど、一年後には後から入った“キウイさん”が、石ころを飲み込んだみたいで死んでしまう。
一人残った“ナムルさん”。二年近く一緒にいると、「おーい、ナムルさん」と呼ぶと、“ん?呼んだ?”と振り向いて寄ってくるように。
だるまさんが転んだ…みたいにサッと見ると、サッとこっちを見たり。スイスイスーイと寄ってきては、じーっとこっちを見ていたり。時には、「くゎ」と鳴いて、こっちを呼んだりしていました。
そんな“ナムルさん”が、“キムチさん”と“キウイさん”と違ったのは、基本的に脱走を試みないということだった。
ここしばらく忙していて、家にいる時間自体が少なくて、なかなか気を配ることが出来ていなかったら、布団のところまで出て来て死んでしまっていた。
あんなに小さい生き物だけど、いなくなってしまい、やっぱりちょっとバランスを失う。
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ここ数週間盛りだくさんだったから、久しぶりに熱を出す。
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昨日、二人は帰京。
会ってみてほしいなと思うお客さんとたくさん話をしてくれて良かったし、自分がそういうお客さんに恵まれている中で生活できていること自体が有り難い。
それにしても、見ず知らずの関係なのに、真剣に話を聴いて、真剣に「う~ん…」と悩んでくれることは今日では貴重なことだろう。そして、逆からみると、「二人と“波長”があったんだな」というお客さんの言葉からもわかるように、二人の持っている人柄が、お客さんの“真剣さ”を引き出したのかもしれないなと。
そう。普段お世話になっているお客さんにも会ってみてほしかった教え子の二人でした。
カウンターの向かいから見ていて、胸がいっぱいに。
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このブログを書いている間にも、
「どう?二人、着いた?」と、顔を出しに来てくれました。
さぁ、また沖縄に来るのをみんなが楽しみにしてるよ。